from りょう

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空に浮かぶ島てんぱね。
地上に暮らす人間たちは、だれもその存在を知りえない伝説の孤島。

そしてもちろん、

てんぱねで生まれた人間たちも、地上の存在など知りえない。
てんぱねで生まれ、生きる意味を見い出し、時には誰かを愛して、死んでいく。

そうやって編み上げられてきた歴史に、今、新しい一針が加わろうとしていた。

「やっべー…。」

ーここはてんぱね王国城門前。

良く晴れた青空が城壁に映えて、さわやかな風が少年たちの髪を揺らした。
皆おそろいの服を着て、真新しい靴で王都へと一歩踏み出す。

「っ…!」

唐突に、少年のうちの一人が駆け出した、肩まで伸ばした栗色の髪が風に遊ぶ。
直後、振り返ったかと思うと両手を広げ、大きく息を吸い込んだ。

「王都だ!」

純粋そのものの表情、これ以上ない笑顔ではしゃぐ少年に、後の二人もつられて笑う。

「ああ、そうだな。」「見りゃわかるよ。」

「なんでそんな落ち着いていられるのさ、あーもうほんと、夢みたいだ、だって、」

ーだって。

三人の少年は、王都から遠く離れた田舎町からやってきた。
年は皆15歳。
同じ町で生まれ供に育った友人、そして町の掟に従い農業に従事する。
そんな平和で平凡な人生を全うするはずだった。

しかし。

ある日突然、徴兵令がでたのだ。
それも一風変わった。
訪ねてきた王都よりの使者が、三人を指名し、こう言った。

「三名を王国兵士、アーチャー、マーセナリー、レンジャーに任命する。
速やかに王都へ移住するように。」

と。

「…本当に、夢みたいだよな。」

「うん、夢みたいだ。僕たちみたいな田舎者が、王都に住めるなんて、っていうか、アーチャーって…!」

「裏があったりして。」

味わったことのない賑わう街の喧騒をくぐりながら、金髪の小柄な少年がつぶやいた。
まさか、と赤髪の少年が返す。

「…さぁ、ワンチャンあるかもしれないけど。」

栗毛の少年が続けた。

二人は意外そうな表情で、栗毛の少年をみつめる。

「めずらしいね、お前がそんなこと言うの。」
「んー裏がないほうがおかしいと思う。普通に。」
「殺されちゃったりしてな、オレたち。」
「おい王都で失礼な発言はよせよ。」
「黙ってろよクソ真面目。」
「…のこのこ付いてきたのはお前だろ、疑うなら帰れ。」
「はぁ?家族が恋しくて泣いてたベイビーに言われたくないね。」
「別れを惜しんでなにが悪い。」
「悪いなんて言ってないよ〜、被害妄想やめれば?」
「険悪モードやめようよ。」

にらみ合う金髪と赤髪に、栗毛が笑って返す。

「まぁ、なんていうかさ、」

そういって、いったん口をつむぐ。
まっすぐな視線を二人も追いかけた。
その向こうには、白く輝くてんぱね城が。

「裏があったって構わないくらい、僕は今、わくわくしてる。…死んだっていいくらいだ。ずっと、」

ずっと憧れだったんだ。

たとえ、この捻じ曲げられた運命が大人たちの謀りだったとしても、僕たちは、

王都行きを選択した。故郷よりも、平和よりも、

自らの手で人生を切り拓くことができるのならば、

信じる道をゆきたい、希望が見える、新しい道を。

この命が信じる道を。

「平凡なんてまっぴらごめんだぜ。」

物語は、ここから始まる。

特に続きません。(爆)

どうも、りょうです。こんにちは。
書くだけ書いてちょっと後悔してます。なんだこれは。

なんだこれは。

そういえば新ジョブの絵はりょう担当ですよ。(すごい今更
うわああぁぁぁぁぁ遅れてやってくる嬉しさと恥ずかしさと切なさと愛しさと心強さと。
かわいがってくれたら嬉しいな。…嬉しいです。

やっぱ新しいことっていいですよね。挑戦大事大事。

しかしあれだね、
そんな気はないのに私が書く(描く)とどうしてこうもキナ臭くなるんだ。
全然意識していないというのに。^^
あと新コモン服の色が全くわからないので完全にねつ造だよ。ごめんよ。

さてもうそろそろ寝ないとな。

ではまたてんぱねで〜!

…ちょっと待て、6時じゃねぇか。寝る時間ねぇじゃねぇか!
のりのりでキーボード叩きつけてる場合じゃないよ、りょうでした。